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2025/09/12

スターリンクが携帯キャリアに代わって通信サービスを提供か?

StarLinkの電波がスマホに!?

こんにちは。
クールペイです!
 
皆さんはスターリンクってご存知でしょうか?
宇宙にある衛星から電波を届ける仕組みを提供する通信サービスです。
 
地上に立てた従来の基地局とは違い、衛生を通じて宇宙から通信回線を提供していくれるため、地球上のどこでも電波がつながるし自然災害にも影響されづらく、戦時中のウクライナの通信インフラとしても活躍しているとのこと。
 
 

私たちのスマホにもスターリンクが繋がる日も近い!?

 
イーロン・マスクは、スターリンクが携帯キャリアに代わって、モバイル端末に直接通信回線を提供する未来を語りました。
 
私たちがもっているスマートフォンで直接使用する回線として機能するためには、「Direct to cell(ダイレクト・トゥー・セル)」という規格?に合わせる必要があり、非常に技術的に難しいものだそうです。
 
同氏によると、「あと2年かかる」とのこと。
…たった2年!?このスピード感凄い^^;
 
 

Direct to cell(ダイレクト・トゥ・セル)ってどんな技術?

 
つまり、Direct to cellは、特定の周波数でスマホに直接電波を届ける」っていう技術のことのようなのですが、技術的にとても高度で難しいことなんだとか。
 
ひとつ目は距離が遠いことによる難しさ
 
従来の地上に建てられた基地局と違い、宇宙に浮かぶ衛生とスマホとでは距離がすごく離れている為、電波を届けるまでにドップラー現象と呼ばれる周波数の変質を処理しなければならないとのこと。
 
ドップラー現象というのは、距離が近いか遠いかで周波数が違って感じられるようなことのようで、救急車のサイレンの音が近いときと遠いときで聞こえ方が違うのもそれが原因なのだとか。
 
それに、スマホのアンテナはとても小さいし移動しているから、宇宙からピンポイントで電波を届けるってことが難しいらしい。
 
…つまりは、遠くから届ける分難しい?ってことだと思います。(端折りすぎでごめんなさいm(_ _)m)
 
 
もう一つは特定の周波数帯を使用すること。
 
携帯キャリアが使う周波数帯は、他の周波数帯と違う特別な周波数帯を使用していて、各国の規制に準拠する必要があることと、許可された通信キャリアじゃないとその周波数帯を使えないという理由。
 
特定の周波数帯を使える許可を得る必要があるってことみたいです。
 
これについて、スターリンクは既にT-Mobileという大手通信キャリアと提携して条件をクリアしているとのこと。
 
…つまり、スターリンクがDirect to cellによってスマホ端末に通信回線を届ける準備は既にできてるってことです!(凄い!)
 
 

ん?…Wi-FiとDirect to cellはなにが違うの?

 
ここで一つ疑問がでてきました。
「Wi-FiとDirect to cellなにが違うの?」という疑問です。
 
いや、衛生から電波を届けるってことの凄さは分かるんです。
地上にあった基地局を、宇宙にある衛星が置き換わるのって、それだけでロマンがあるし凄いってことは分かる。
 
でも、それって、Wi-Fiで届ける電波と何が違うの?
 
…多分、理系の方が読んでいたら「アホか?」と笑うかも知れませんが、同じように疑問感じる人もいると思うので調べてみました。
 
ザックリいえば、特別な機器やアプリなどがなくても、スマホだけでダイレクトに接続できるってことみたい。
 
たしかにWi-Fiってルーターがないと機能しないですよね。
でも、docomoの電波はスマホだけで使えますよね。
 
そんな感じ…だと思います♪
 
また、Wi-Fiは届く範囲が狭いけど、Direct to cellは基地局から、バーっと広いエリアに繋がるのも凄いです!!
 
スターリンクがDirect to cellでのサービス提供を始めれば、従来のスマホでそのままスターリンクが使える…つまり、誰もが宇宙からの電波を受けられるというわけです!!(なんかロマン✨️)
 
 

スターリンク以外の企業も続々参戦!

 
なんだか凄いロマンのあるスターリンクのDirect to cell対応ですが、スターリンク以外にも続々参入しています。
 
(なんか、企業が競って衛生を飛ばすって凄い時代だなぁとしみじみ思います)
 
 AST SpaceMobile
標準スマホに直接高速通信を届けるLEO衛星網を持っていて、2025年に5機以上の衛星打ち上げ予定とのこと。AT&TやVerizonと提携していて周波数帯のハードルもクリアしている。スターリンクの最大のライバルといわれてる。
 
 Amazon Project Kuiper
3,000機以上のLEO衛星を持ってて、Direct-to-Device機能開発中、2025年末に本格展開予定とのこと。AWS連携でクラウド直結できるとのことだけど、この辺はどんな連携ができるのかよく分からなかったです^^;
 
 Lynk Global
小型LEO衛星で、スマホ直結のテキスト/緊急通信に特化しています。すでに一部地域でテスト成功している。低コストで発展途上国向けに利用者拡大中。
 
 SpaceSail/Guowang
中国の企業で、今後15,000機の衛生を打ち上げる計画がある。2025年には648機打ち上げ。国家ぐるみで国際市場狙っていているとのこと。勢いが凄い!!
 
 OneWeb (Eutelsat)
648機のLEO衛生をもっている。主に企業や政府向けにサービス展開。ロスが少なく安定した通信が提供できるのが強みらしい。
 
 スターリンク
7,000機以上のLEO衛生を持っていて、Direct to cell技術も導入済み!あのイーロン・マスクが主導する衛星通信のリーダー的存在。戦時下にあるウクライナの通信インフラとしても活躍している実績があります。
 
※LEO衛星 = 低軌道衛星、Low Earth Orbit
…要するに衛生から通信サービスを提供するために必要な衛生技術何だと思います。
 
 
宇宙から電波が届いて通信できるなんて、なんだかSFのようなお話しに聞こえてしまいますが、もはや実稼働しているというのが凄い…本当にすごい時代になったなと改めて思います。
 
そして、技術の進化と共に通信キャリアの市場にも大きな変化が起こりそう。
 
今まで国内の携帯キャリアが通信インフラを提供してくれることが一般的だったけど、これからは、世界中がシームレスに競争し合うようになる…果たしてそのなかで日本は戦えるのだろうか?
 
今の日本をみてると少し不安に思えます…。