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2025/08/04

ファクタリング事件簿 第一話:消えた入金(前編)

ファクタリング事件簿 第1話 消えた入金(前編)

こんにちは!
クールペイです。
 
第一回「ファクタリング会社の事件簿」
このコーナーでは、ファクタリング会社(当社)で起こった出来事をストーリー仕立てで紹介していきます。
 
え!?そんなことある!?
…って思うかもしれないのですが、恐ろしいことに本当にあるのです。
 
 

第1話 消えた入金

出社してまもなく携帯電話が鳴った。
先月ファクタリング契約したAさんからだ。
そういえば、今日はAさんの入金日だったな…支払いに関することかな?
不安がよぎりながらも電話に出た。
 
私「お世話になります。CoolPayです!」
 
Aさん「お世話になります。
今日の支払いですが仕事が忙しくて15時に間に合わなさそうでして…」
 
私「そうでしたか(まぁ仕事の都合なら仕方ないかな…)
何時頃になるか教えて頂けますか?」
 
Aさん「遅くても夕方5時(17時)迄には大丈夫です。」
 
「承知しました」と伝えて電話を切った私。
 
ふぅー、、
思わず溜め息が出るのは、債権管理部へ報告するための申請書作成をしなければならないからである…。
 
当社では支払い遅延の連絡を受けたのち、債権管理部の承認を受けるための申請書を提出しなければならない。
そこには、お客様の契約内容や入金が遅れる理由以外に、買い取った請求書の情報から過去の利用履歴などなど…多くの情報を入力しなければならず結構大変なのである。
 
※ちょっとだけ遅れるだけならそんなに深刻じゃないだろ…と思うかもしれないけど、ファクタリング会社側は結構大変なので、くれぐれも入金日当日は遅れないようにスケジュールを組んで下さいませ…。遅延する報告が重なると…もうパニック状態になってしまいますので…どうかおねがいしますm(_ _)m
 
そんなこんなで午前中はAさんの遅延承認をとる為に終わってしまった。
だけど、無事に遅延の許可が取れて良かった良かった☆
 
 

17時になったけど…あれ?

 
今日の仕事もおおよそ片付き時計をみると16時半。
こんな時間になると、ついつい仕事終わりにどこへ寄り道しようか…とか、夕飯は何を食べようか…というようなことばかり考えてしまう。
 
いけない。いけない。
終業時までしっかり仕事をしなければ!
 
おっと、そういえば…と大切なことを思い出した私。
Aさん、遅くても17時の約束だったよな?
 
顧客管理システムを開き、Aさんからの入金状況を確認。
…まだ入金されていない。
 
 
心配になりつつ、まぁあと30分あるし。
そう思って別の業務を進める。
 
そうこうしているうちに17時。
もう一回、Aさんの入金状況を確認。
 
・・・。
 
入金されてない!!
こんな時はすぐにお客様に確認を取らなければならない。
 
何故なら、何の連絡もないまま約束の時間を過ぎてしまうと、売掛先に「債権譲渡通知」が送られてしまうからだ!
これが送られてしまうと、ファクタリング契約しているという事実が売掛先に知られてしまう。
ファクタリングをすること自体は悪いことではないのだが、「資金繰りが苦しい」という見方をされて取引中止になってしまうことも過去にあった。
 
会社経営を支援する役割にある筈のファクタリングが会社経営の足枷になってしまう。
そんなことは、担当者としてどうしても避けたいのである。
 
 
債権譲渡通知とは?
債権譲渡通知書は、債権を第三者に譲渡したことを債務者に知らせる書面です。
民法第467条に基づき、債務者への通知または承諾が必要で通常は内容証明郵便で送付されます。記載内容には、譲渡人・譲受人の情報、債権の詳細、譲渡日などが含まれます。これにより、債務者は譲受人に支払い義務を負います。
(…つまり、売掛先にファクタリング契約をしていた事実が伝わってしまうのです)
 
 

Aさんは入金した。しかし当社口座には反映していない。

慌ててAさんに電話をする私。
 
Aさん「どうしたの?今仕事で忙しいから手短に!」
…悪びれる様子もなくAさんは電話に出た。
 
私「もう17時過ぎてますよ!!
入金しないと売掛先に債権譲渡通知が送られちゃいますよ!!」
 
Aさん「え?17時ちょっと前に入金したよ?」
 
私「え?じゃあ、時間差によるものですかね?」
 
Aさん「そうじゃないかな?まぁ、とりあえず仕事忙しいからごめんよ」(ガチャ)
 
まぁ、入金手続きしてから結構時間かかることもあるものな。
もう少し待ってみるか。
 
そうだ!
早まって債権譲渡通知書が送られることがないように報告しておかなければ。
Aさんから入金報告があったことを担当部署に伝える。
 
これでよし。
 
夕方、仕事終わりにもう一度入金反映を確認しよう。
そう思い直し、残りの仕事に取り掛った私。
 
しかし、その後、驚くべき展開が待っていることをその時の私はまだ知る由もありませんでした。
 
 
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