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2025/08/16

ファクタリング事件簿 第二話:「ブラックでも借りられる」⋯甘い言葉で誘うSNSの罠(前編)

ファクタリング事件簿 第2話 甘い言葉で誘うSNSでの罠

こんにちは!
クールペイです。
 
ファクタリング事件簿第二話は、驚くような犯罪行為が含まれますが、、なんとほぼ実話。
 
お金が必要だったとはいえ犯罪行為は言語両断。
 
今回はファクタリングを利用した詐欺行為に迫ってみます⋯
 
 

第二話:「ブラックでも借りられる」⋯甘い言葉で誘うSNS

 
そのお客様は新規のお客様だった。
提出された資料をみると売掛先は誰もが知っている大手コーヒーチェーン店だった。
 
私のもとに査定担当部署から一通のメールが届いた。
内容は、新規のお客様の申込内容。
 
どうやら、提出書類が足りないことが理由で本人に確認を取ってほしいとのことだった。
 
私は、一連の申請書類(お客様からお預かりした書類)に目を通し、お客様に追加資料の提出をお願いしたく電話をしました。
 
 

もしかして凄腕プログラマー⋯?

 
私「お世話になります。私、クールペイです。この度はお申込みありがとうございます。伊藤さんでお間違えありませんか?」
 
伊藤さん「はい。伊藤です。どうしましたか?」
電話に出た伊藤さんは冷静で丁寧な印象だった。
 
私「突然のお電話で恐縮です。実は、ファクタリング契約にあたり、売掛先様との取引実態を証明するエビデンスを頂戴したくお電話しました」
 
伊藤さん「そうだったんですね。先方から受けた発注書がありますがそれで大丈夫ですか?」
 
私「はい。大丈夫です!
ところで、システム関係のお仕事をされているようですが、今回の案件ではどんなお仕事をされてるのですか?」
 
発注書をお願いすることが目的ではあったが、具体的な業務内容をヒアリングすることでより確かな実態を確認したかった。
 
伊藤さん「主に倉庫での仕分け作業を自動化するためのシステムです。ベースは海外のオープンソース**で、私自身がゼロ開発したものではありませんが、私の方で国内の配送会社とのAPI連携ができるソースコードを追加するとともに、〇〇(売掛先)様の既存DBにデータ格納を円滑にするためのコードを追加して既存のオペレーションに適用できるようにしました」
 
なるほど。
私自身、ちょっとだけプログラム関係の仕事をしていた経緯があったこともあり、回答内容を聞いて非常に具体的なシステムの概要が想像できた
 
私「ありがとうございます。一人で開発されているのですか?」
 
伊藤さん「はい。実は、新卒だった頃に内製でシステムを開発するということになり、専門学校を出ていた私に白羽の矢がたったのです。その為、システム自体はかなり前から開発されていたのですが、今回、サードパーティーの配送管理システムと連携することになったので、追加開発が必要になったのですが、以前から独立をしたいと思っていたこともあり、個人事業主として追加開発を受託したという流れなんです」
 
なるほど。よくある話だ。
そういった経緯があるならば、個人事業主でも大手企業と取引をしていることに不自然がないように思える。
 
伊藤さん「また、以前はC++をベースに開発していたのですが、これを一部Pythonに切り替えることでシステムの負荷を軽減することも同時に目指しつつ、インターフェイスの見直しもしました。その際のJavaScriptの動作がうまくいかず、若干納期がズレてしまって、入金日が先伸びしてしまったもので資金繰りに悩んでしまいまして⋯更には、新たなシステム開発の受託も重なったため、ファクタリングで資金調達したいんですよね⋯」
 
説明の中に出てくる用語や説明の仕方からも、プログラムに精通した人物であることが伝わってくる。
ここからは少し興味本位の質問をしてみる。
 
私「新たなシステム開発の受託!素晴らしいですね!どんなシステムなんですか?」
 
伊藤さん「実をいうと、今回の〇〇(売掛先)のシステムと殆ど一緒の仕様なんです!ただ、扱う物品の性質が異なるため、物品ごとの重さも考慮したデータベースを構築しないとならなくて、これが結構難しいんですよね⋯。完成すれば、ほぼ全業種に展開できるので、今後は開発したシステムをパッケージで販売していく展開も考えています。」
 
私「それは凄いですね!大手での導入実績も既にありますし、パッケージとして販売したら、毎月の利用料も安定して入ってくるからあっという間に事業が軌道に乗りそうに思えます。」
 
伊藤さん「ありがとうございます!私もせっかく独立したからには、しっかりとしたシステムを構築してお客様に喜んでもらえるようにしたいと思ってます。私にはシステムエンジニアとしての生き方しか在りませんから。」
 
その後、海外と国内のシステムに関する考察などを中心に様々な会話をして電話を切りました。
 
私はこれから走り出そうとするフリーランスの伊藤さんを是非とも応援したいと思いました。
 
 

スタートアップを応援したい!

 
私は伊藤さんから追加で預かった発注書と、電話で話した内容などを査定担当者に送った。
 
その際、非常に将来が期待できるフリーランスの方であることも伝えた。
 
これは今思えばとても後悔している⋯。
 
ほどなくして、伊藤さんの査定結果が出た。
結果は伊藤さんの希望調達額通りで可決!
 
伊藤さんからもお礼の電話を頂き、私からは今後のお仕事を応援する言葉を伝えて電話を切った。
 
ファクタリング会社のなかでは、創業したてだったり、フリーランス、個人事業主などとの契約を好まない会社も多くあるが、クールペイはそういったいわゆるスタートアップを応援する風潮が強い。
 
そのため、「審査が甘いファクタリング会社」なんていう紹介のされ方をすることもあるが、決して審査自体が甘いわけじゃなく、スタートアップを応援したい想いがあってこそ、他社では契約が難しいお客様も審査を通過することがある。
 
そんなクールペイでファクタリングの仕事をしているからこそ、最初は小さかった独立したての会社が、大きく飛躍していく様子を間近に見ることが多く経験できた。
 
事業が軌道に乗ってしまうと、資金繰りも安定してファクタリングのご利用はなくなってしまうが、最初の一歩を踏み出す力になれることは嬉しいことに思って遣り甲斐の一つに感じている。
 
伊藤さんに関しても、きっと、そんな風に一緒に喜びあえる日がくるものと思っていた。
しかし⋯