2025/10/08
アインシュタイン「神は絶対にサイコロを振らない」
クールペイです。
アインシュタインは天才物理学者として知られ、数々の発見と発明をしてきた偉大な方ですが、人生を生きる為の数々の哲学的な名言も遺されています。
今日はその中から2つについて書きたいと思います。
「挫折を経験したことが無い者は、何も新しい事に挑戦したことが無いということだ。」
アインシュタインの数々の名言の中で好きな名言の一つです。
彼は、ある講義に参加した時、受講者を前にして簡単な計算問題を順番に解いていきました。
それは、小学生高学年なら解けるくらいに簡単な計算だったと言います。
9問を立て続けに正解しました。
受講者はただそれを眺めていました。
10問目に彼は間違えた答えを書きました。
受講者たちは一斉にそれを笑いました。
偉大な学者様が予想に反して間違えたことが面白かったようです。
アインシュタインは言いました。
「正解した9問を賞賛するものはいなかった。しかし不正解をたった1問見つけたらこんなにも大騒ぎ。」
失敗を笑う人はとても多いように思います。
人と比べて優位な気持ちになりたいのかもしれません。
それは人間の残念な性質だなって思います。。
もしも、なにかに失敗をしてしまって惨めな思いをすることがあったなら、この言葉を思い出して欲しいなって思います。
「挫折を経験したことが無い者は、何も新しい事に挑戦したことが無いということだ。」
挑戦をしたからこそ挫折をすることがある。
ある意味で、挫折をするということは、挑戦をしてきた証とも言えますね。
だから、誇らしくしてくださいね!
それにしても、失敗した人を笑うような人間にはなりたくないな…と常々思います。
「神は絶対にサイコロを振らない」
この言葉の響きカッコいくないですか?
厨二心をくすぐられる感に思えるのは私だけじゃないはず^^
でもすごく深い言葉なんですよね。
私、この言葉大好きです。
この言葉は物事に偶然はなく全ては必然であることを意味しています。
氷は温めれば徐々に溶けていきます。
水を熱すれば水蒸気となって空を目指します。
彼は「宇宙はシンプルで調和的」だと考え、複雑な確率ではなく、あるべきルールに従っていて例外は一切ないと考えました。
相対性理論によって、「光」の速度が一定であることを発見し、更には「重力」さえも法則があることを発見した彼らしい考えだと思います。
世界では色々な出来事が繰り返されていますが、それらの成り行きも全てが必然であるという彼の考えは哲学というよりも美学を感じます。
量子コンピューターは彼の提唱する確定性原理に相反するのか?
…しかし、そんな彼に真っ向から対立するのが、近年注目されている量子コンピューターの元となる原理とも言われる「不確定性原理」。
これは、ハイゼンベルクが提唱したコペンハーゲン解釈によるものです。
彼は、量子の位置や運動量を同時に正確には予測することはできない。
これらは「確率」によってあらゆるあり方に向かっていくものであり、未来は断定することができないものだとしました。
アインシュタインはこれを真っ向から否定。
「神は絶対にサイコロを振らない」全ては必然だと主張しました。
それに対して、不確定原理派ボーアは、「アインシュタイン、あなたは神にどう振る舞うべきかを教えているのか?」と煽りまくったそうです。
※ちなみに、ボーアはハイゼンベルクの理論を基にコペンハーゲン解釈を体系的にまとめた人物。
このハイレベルな論戦は1927年のこと。
そして現代は2025年。
約100年の時を経て、コペンハーゲン解釈にも着想を得た量子コンピューターが脚光を浴びている。
量子コンピューターは、確率により発生する複数の分岐のなかで、正解がわからないあやふやな状態のまま計算を進めるという仕組み。
まさに、ハイゼンベルクが提唱した不確定性原理が元になっている。
100年越し。
彼らは、どこかで、どちらの原理原則が正しいのかを固唾を飲んで見守っているのかもしれませんね。
でも、やっぱり、「神は絶対にサイコロを振らない」と思う。
今後、量子コンピューターは従来のコンピューターから置き換わっていくことと思います。
そう考えると、アインシュタインが提唱した「確定性原理」は、ハイゼンベルクが提唱した「不確定性原理」に負けてしまうように思えるかもしれません。
しかし私はそう思いません。
この相対する二つの原理はどちらも正しいのではないかと思ってます。
不確定性原理を実用化した量子コンピューターは、答えに辿り着く途中の不確定な状態にある複数の分岐を、確定した複数の分岐として取り扱って計算を進めていきます。
要するに、迷路のようなダンジョンの中で分かれ道ごとにセーブデータを保存していって、正しいセーブデータだけを残してゴールを目指していくようなものです。
このように選択肢も含めて無限ともいえる確率に対応できるように進めていくのが量子コンピューターです。
これは、順番に答えを出していき一つ一つ前に進めていかなければならない従来型のコンピューターよりも遥かに早く答えを導き出します。(※得意不得意あり)
しかし、ゴールに続く道は一つ。
つまり、答えは一つなんです。
「神は絶対にサイコロを振らない」
アインシュタインが提唱した確定性原理に確率的な世界観はありません。
全ては理路整然と決まっていること。…そう言ってます。
全ては決まっていて、最初から答えは出ている。
しかし、今の人類はそれをすぐに導き出すことができないから、存在する選択肢をしらみ潰しに進めていき答えを導き出す量子コンピューターが最強とされてる。
だけど、まだ見ぬ法則が見つかった時には、きっと、複数の選択肢を情報として取り扱う必要もなく答えを導き出せる…そう考えています。
つまりは、量子コンピューターの不確定性原理は、アインシュタインの確定性原理にたどり着く為の過渡期であると考えています。
未来は決まっているのか?変えられないのか?
私は、アインシュタインが提唱する確定性原理の規則性がとても好きですし、今まで生きてきた体験の中から、世界は原理原則に則って動いているように思えてなりません。
だから、難しい理屈は語れませんが、
確定性原理が世界の真実であると考えてます。
でも、この原理を正とするならば未来を変えることはできない…ともいえるように聞こえるかもしれません。
でも、実は全然そんなことはないです。
未来は変えられます。
どっちやねん!!!
…と突っ込まれそうですが^^;
未来は決まっているけど、、
未来は変えられるものと思ってます。
自分の一挙手一投足が未来を変えていきます。
そして、社会の中で生きている以上、自分以外の人たちの一挙手一投足も自分に少しだけ影響をして未来を変化させます。
人間だけじゃなく、その日の天候や、動植物の動向によっても未来は変えられ続けていきます。
そんなふうに未来は常に変わっていくと思ってます。
でも、最後はちゃんとあるべき未来に繋がっていくとも思います。
法則を知ろうとすることは映画の前のネタバレをみるようで面白くありませんから、自分の中にある正義に従って生きていきたいものだなと思います。
なんやら、こんがらがる話を長文ですいません。
明日からも宜しくお願いします!