2026/02/14
繰り返される嘘。ファクタリングの現場で起きた後味の悪い出来事

クール・ペイターです。
ファクタリング会社で働く私たちスタッフは、日々たくさんのお客様の資金繰りのお手伝いをさせていただいていま す。
その中で一番つらい瞬間は、入金が期日通りに届かないときでも、連絡が取れなくなったときでもありません。
一番つらいのは、お客様から「嘘」をつかれ続けてしまうときなのです。 今日は、そんな実体験を、匿名でお話ししたいと思います。
これは決して誰かを責める話ではなく、正直に話してくれたら、もっと一緒に考えられたかもしれないという、ただそれだけの願いを込めて。
初めてCoolPayをご利用いただいたAさんの場合
はじめてCoolPayをご利用頂いたAさん。
入金期日が到来したものの、なんの連絡もなく入金がない…。
心配になってお電話差し上げると「仕事が忙しくてすっかり忘れていました。1時間後には自宅に戻って、ネットバンクからすぐに送金しますので、少し待っていただけますか」とのこと。
「はじめてだからウッカリしたんだな」
ひとまずホッとして、待つことにしました。
ところが、1時間経っても入金は確認できません。
夕方6時を過ぎ、外はすっかり暗くなり始めていました。
Aさんからの入金は一向にない…。
改めてAさんに連絡すると「もう振込みましたよ。銀行のタイムラグがあるかもしれません」と。
念のため、もう少し待ってみることにしました。
夕方7時。まだ入金は反映されません。
1時間待っても入金反映がない。
こんなことは通常ではあり得ない。
しびれを切らして再度お電話すると、「間違いなく振込みました」とAさんは強くおっしゃいました。
私は「疑うようで大変恐縮ですが、送金完了画面や入出金明細をお送りいただけますか」とお願いしました。
30分ほどして届いたPDFの振込明細。
GMOあおぞらネット銀行からの送金で、金額も送金先も弊社口座で間違いありません。
……しかし、日付が「明日」になっていました。
何故、日付を翌日にしたのか?
私は「なぜ日付を明日に設定されたのですか?」とAさんに確認しました。
すると、「特別な操作はしていないのに、なぜか明日になってしまった」とのこと。
私はこの説明がどうしても納得できませんでした。
何故なら、代表的な金融機関の操作方法は事前に知っていたからです・
GMOあおぞらネット銀行はどう考えても、意図的に操作しなければ翌日にはならないはず。
どうしても腑に落ちず、Aさんにそれを伝えました。
すると、ようやく観念したのか、「実は、売掛先からの入金が遅れていて、手元にお金がなかったんです。売掛先の名誉もあるので、言えませんでした…」と事情をお話しくださいました。
入金は待ってほしい。でも売掛先への事実確認はしないで欲しい。
売掛先の入金が遅れているなら仕方ありません。
入金をお待ちします。
しかし、お待ちするうえで事実確認をしなければなりませんから、売掛先に連絡をいれさせて頂かなければなりません。
「売掛先様に連絡して事実確認をさせていただきます」私はAさんに伝えました。
しかし、Aさんはそれを頑なに拒否!
「それだけはやめてください。取引関係がなくなってしまいます!!」…と。
私たちはお客様を困らせたいわけではありません。
しかし、支払いが遅延している売掛先の経営状況が危ぶまれますから、どうしても事実確認と状況確認をしなければならないのです。
取引に影響が出る可能性があることは百も承知です。
しかし、私達も事実確認をせずに、いわば目隠しをした状態でお待ちすることはできないのです。
売掛先に連絡を入れるケースは下記を御覧ください
支払日を遅延したら、なんですぐに売掛先に連絡するの?
それでもAさんは食い下がります。
「売掛先からの入金は明日の朝一番で確実です」と繰り返し、事実確認を避けたいと強く望まれました。
時間も遅くなっていたため、ひとまず翌朝まで待つことに。
何度も念押しをして、明日の朝イチで確実に送金すると約束しました。
流石に大丈夫だろう…そう思ってました。
しかし、翌朝9時。入金はありません。
翌日の朝イチの約束でしたが入金がありません。
私は急いでAさんに連絡。
すると、Aさんはいいました。
「昨夜、妻が急病で入院してしまい今は病院にいます。パソコンは自宅にあるので……」
……申し訳ないのですがどうしても信じることができませんでした。
「Aさん、それは本当のことですか?もし支払いを延ばすための言い訳で、大切な奥様のご病気を使われているのだとしたら、それは人としてとても悲しいことです」と思ったことを伝えました。
私も一人の人間です。
家族の緊急事態を軽々しく扱われると、心が痛みます。
長い沈黙の後、Aさんはぽつりと。
「すみませんでした……」
新規の大きな受注が入りお金が必要だった
「新規の受注が入り、どうしてもお金が必要で、売掛金を別の用途に使ってしまいました。数日後には別の入金があるので、それが入ったらCoolPayさんに支払おうと……時間稼ぎができればと思って、嘘をついてしまいました。本当に申し訳ありません」
これは許されることではありません。
債権を買い取るというのは、買い取った額面は当社に権利があります。
それを他用途に使ってしまうことは、私達のお金を無断でつかってしまうこと。
今までの経緯を考えたらお待ちすることが難しい。
今すぐにでも、売掛先に連絡を入れるべき。
しかし、Aさんは勇気を出して話してくれたので、私は真剣に話し合いました。
だから、私も真剣に応じようと思いました。
3日後。
必ずご入金頂けるということでお約束を頂きました。
私は、上席にAさんのご事情を伝え、なんとか、売掛先への通知をせずに待って欲しいことを懇願しました。
結局、上席は根負けするような格好でお待ちすることに承諾を得ることができました。
Aさんにお伝えした時は声も晴れやかに安心されていました。
良かった。きっとこれで丸く収まる。この時はそう思ってました。
そして、約束の日。
しかし、その約束は果たされませんでした。
約束の日。入金はありませんでした。
Aさんは何度電話しても繋がりません。
もはや、悪意があったとしか思えませんでした。
やむを得ず、売掛先様へ債権譲渡通知を発送しました。
内容証明が届いた売掛先様から、すぐにご連絡をいただきました。
はじめ、少しお怒りのご様子でしたが、ファクタリング契約の事実、期日までの未払い、Aさんとのやりとりを丁寧に説明。
状況はご理解頂けましたが、電話口の担当者さんは大変驚いていらっしゃいました。
「Aさんはいつも真面目で信頼できる方だと思っていたのに…」と。
その後、Aさんと当社が締結したファクタリング契約書などを提出して説明。
次回、Aさんに支払う売掛金のなかから当社へ入金くださるお約束を頂くことができました。
その後、ようやくAさんからお電話が。
Aさん、売掛先様から連絡が入ったようでとても落ち込んでました。そしていいました。
「売掛先に連絡したんですね。あれだけ止めてくれとお願いしたのに…」
私は静かに、でもはっきり伝えました。
「Aさんが連絡もなく支払いをいただけなかったため、やむを得ませんでした。何度も約束をしていただいたのに、嘘を繰り返されて…これはどう考えても自業自得と言わざるを得ません」
Aさんは「確かに嘘をたくさんつきました。でも、今回のことで20年続けてきた取引が切られてしまいました」といいました。
流石に申し訳ない気持ちはありました。
でも、何度も嘘をつかれ、家族の病気を言い訳にされ、真剣に話し合って猶予をいただいたのに、それすら守られなかった。私も、とても悲しかったのです。
「ここまで嘘を繰り返されたら、『取引が切られた』というのも本当かどうか……むしろ、それが嘘だったらいいのに、と思います」電話を切った後、胸に重いものが残りました。
Aさんもきっと、とても嫌な気持ちだったことと思います。
しかし、私だって同じです。騙されるのは、本当に辛いのです。
会社経営は大変です。
予期せぬ出費や、売掛先の遅れ、新規受注のプレッシャー……さまざまなことがあることは理解しています。
だからこそ、正直に話してほしい。
最初から本当のことを言ってくれれば、私たちは一緒に考えることができます。
でも、嘘が積み重なると、信頼は崩れ、最後は誰も得をしません。
もう二度と、こんな後味の悪い終わり方をしたくないです。
どうか、不測の事態があった時も、嘘をつかずに担当者へ相談してくれたら…嬉しく思います。



