2026/02/23
強烈に急かした場合 審査結果はどうなるか?

与信審査を担当しているクールペイターです。
会社経営をしていると「今すぐに資金が必要!」という急迫る状況を一度は体験することと思います。そんな時、ファクタリングはスピーディーに資金調達できる頼れる存在であると自負していますが…あまりにも急ぎすぎてしまうのは得策ではないようです。
特に、無闇矢鱈と急かしてしまうと審査を早めるどころか、思わぬ悪い結果を招くことも…。
今日はファクタリングの現場で実際にあった出来事を元に、「強烈に急かした場合の審査結果はどうなる?」というテーマで書きたいと思います。
事例:磯木さんの「急かし攻勢」と、その結末
2回目のファクタリング申込をされた磯木さん。(←仮名です)
親御さんの代から引き継いだ大きな金属部品をつくる工場を経営しています。
前回の取引はスムーズで、期日通りに売掛先から入金があり、私たちCoolPayとしても信頼できるお客様が増えたことを嬉しく思っていました。
ところが、今回の申込(2回目)は少し違ったようです。
買取り申込み直後
磯木さんからの買取申請が入ると同時に…。
磯木さんから電話が入りました。
「今買取申請した。とにかく急いでくれ!!」
(ガチャ!!)
やれやれ、急いでいるのは分かるけど急げというだけ言って一方的に切るとはあまり行儀が良くないような気がする…とはいえ、急いでいる事情はわかった。できる限りのことをやろう。
私は、審査担当者に電話を入れ、今申込みのあった磯木さんは非常に急いでいるから可能な限り優先して欲しいことを伝えました。
10分後、また電話!?
その後約10分後…。
またも磯木さんからの電話。
どうしたんだろうと電話に出る。
こちらがもしもしと言い終わらないうちに、「まだですか!?」と怒鳴るような声で迫ってきた。
「いや、まだ10分しか経ってないから…」
返答途中の私の声を遮るように、、
『とにかく急いでくれ!』
最初の電話同様、一方的にガチャギリ…。
急いでいるのは分かるけどちょっと異常だ。
その後も次々と…
もはや留まることを知らない磯木さんの急ぎ方!
数分おきに電話がなる。
一方的に急いでいると言って電話をきられる。
その繰り返し。
ジャカジャカと電話が鳴り続ける。こちらも焦りますよ、正直。
「勘弁してくれー」と思いながらも、お客様の声は無視できません。
電話を頂くたびに、都度、審査担当者に連絡を入れ、進捗状況を確認すると共に急いで欲しいことを伝える。何度も何度も。
流石に連続される催促にイライラ。
「今やってますから、待っててください!」と語気が強まる審査担当者。
そんなこんなのやりとりがあったのち結果は否決。
残念ながら、磯木さんとの2回目の取引はできませんでした。
磯木さんは前回の入金も期限より早く完了していてスムーズだったし、今回申請された請求書の売掛先も前回と同じ大手企業。書類も完璧。
…やっぱり異常に急かしたことが原因で否決だったのかな??
急かすお客様の審査、なぜか否決率が高い……?
この一件を振り返ってみて、ふと思ったんです。
「あれ、磯木さんに限らず、急かしてくるお客様は否決になることが多い気がするな」と。
もちろん、CoolPayの買取査定は客観的なプロセスで行われていて私情が入る余地なんてありません。
でも、現場で何百件ものお客様の審査を見てくると、パターンが見えてくる。
磯木さんのように「強烈に急かす」ケースで否決が出やすいのは、単なる偶然?
…それとも、審査担当者の私情が影響していたりしないだろうか?
疑念が募った私は、審査担当者に直接聞いてみることにしました。
審査担当者に率直に聞いた「私情で否決してない?」
審査担当者は、まず「私情を挟むなんて絶対にない!」と全面否定。
それはそう言うでしょうね、そんなことがあったらコンプライアンス違反です。
でも、言葉だけじゃ信じられない。
さらに突っ込んで聞きました。
「磯木さんのケース、前回の入金も問題なかったし、売掛先も前回と同じ。本来、可決できた条件に思えるけど結果は否決だった」
審査担当者の答えは意外。
「うん、本来は可決できたと思う。でも、状況的に否決せざるを得なかった」
声のトーンから、無念さが伝わってきました。
私「じゃあ、強烈な急かし方が影響したの?」
審「うん、影響はしてる。でも、私情とは関係ない部分で…」
私「…どういうこと?」
審査担当者は言いました。
「私達だって、本当はできるだけ多くのお客様にCoolPayを利用してもらいたい。つまりは可決させて、金繰りを助けたいと思ってるよ。でもね、急かされることで可決することが難しい場面もあるんだ。」
当たり前のことですが、審査担当者も私と同様に、より多くのお客様にCoolPayを利用して欲しいと思っているんですよね、、。それなのに本来可決できた磯木さんを否決にしなければならなかったのか?。
急かしたことで審査が不利になる3つの理由
急かされることで可決率を下げてしまう理由。
審査担当者が教えてくれた内容を3つ紹介します。
1. 急かされることで十分な調査ができない
お客様の「急ぎたい」気持ちを尊重したい。
しかし、審査工程には時間がかかります。
特に混雑期(月末・月初など)は、待ち時間が長くなりがちです。
そんな中で、強烈に急かされると、工程の一部を省略せざるを得なくなります。
例えば、与信チェックツールの詳細照会や信用情報機関への深掘り確認。
これらをスキップするとどうなるか?
省略された審査項目は全て「最低評価」と同等に扱われます。
ざっくりとしたイメージで説明すると、審査は10項目のスコアリングだとします。
省略した3項目は「0点」扱い。つまり、早く結果が出る代わりに、加点チャンスを失う。
急かした結果、審査スコアが下がり、否決リスクが高まる――これが皮肉なメカニズムです。
本来は加点できた筈の項目でも最低評価がついてしまえば、可決率が下がるのも当然かも知れません…。
2.逼迫した状況を想定せざるを得ない
あまりに執拗に急かしてくると、「よほど逼迫しているのか?」と審査側は警戒します。
支払い遅れが深刻で、今回の資金がなければ倒産寸前?
仮に調達できても、この先の資金繰りは大丈夫?
「急かさざるを得ない状況」のサイン。
買取リスクが高いと判断され、否決につながりやすい。
なんとも皮肉なことですが、急かせば急かすほど、急迫る危機的な状況なのではないか?…というネガティブな評価の温床になってしまうのです。
このような心理的な不信感が、どの程度審査に影響しているか分かりませんが、CoolPayでは電話やメールなど過去のやりとりも審査対象としております。
3.後ろめたい事実を隠すための急かしも疑われる
ごく少数ですが、「審査で見られたくない部分を隠すために急かす」というお客様が過去にいらっしゃいました。
例えば、入出金履歴に税務署の差押え痕跡があったり、請求書が微妙に怪しかったり。
急かして「気づかれないうちに通せ!」みたいなケース。
恐らく、磯木さんが急かしてきた理由はこのような理由じゃなかったように思ってますが、他のお客様で、私にも思い当たる節があります。
なんと、「既に倒産していて、更に請求書が架空」だった事例。
その時のお客様の急かし方は異常でした…。磯木さんと同じくらい凄かったです。
急かせば「見逃してしまうのではないか?」そう考えるのは分かりますが、どんなに急かされても、必須の審査項目をスキップすることはありませんから、もう絶対にバレるってやつです。
…こうしてみると皮肉ではありますが急かせば急かすほど不利になると言わざるを得ません。
「今すぐに資金が必要!」という危機的な状況の時にお役に立ちたいとは思ってますが、磯木さんのように、あまりにも極端な急かし方をすることは得策ではありません。
どうしても急ぎたい時は、どうする?
結論、急かす必要はありません。
私達だって本当はすぐにでも買取りしたいのです。
だから、買取申請後はじれったいかも知れませんが、お待ちいただきたいのです。
だがしかし!!
どうしても急ぎたい。
今すぐ資金調達ができないと大変なことになる。
そんな時は、営業担当者に電話をして下さい。
そして、「急ぐ理由」を事細かに詳しく説明して下さい。
営業担当者はお客様の見方です。
急ぐ理由が分かれば必要以上にネガティブな影響は発生しづらいです。
一番ダメなのは、理由も言わずにただただ急かすこと。
より多くの人にCoolPayを利用してほしいからこそ、皆様の心に留めて頂ければ幸いです。



