2025/08/30
スティーブ・ジョブズ コネクティング・ドッツ(Connecting the Dots)
クールペイです。
Apple創業者のスティーブ・ジョブズである『コネクティング・ドッツ(Connecting the Dots)』という言葉を通じて、彼の生き方に迫っていこうと思います。
『コネクティング・ドッツ(Connecting the Dots)』
この言葉は、スタンフォード大学卒業式(2005年)のスピーチで語られた言葉です。
人生の中でおきる出来事を『ドッツ(点)』として、時間が経過して振り返った時、それらは必ずつながっていて大きな意味をもつという考え方を言語化したものです。
彼はスピーチの場において、自身の半生での出来事を例に挙げて『コネクティング・ドッツ(Connecting the Dots)』という言葉について語りました。
創業者なのに会社を追い出されたスティーブ・ジョブズ
誰もが知るAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズ。
しかし、多くの偉人がそうであったように、スティーブ・ジョブズの人生も波乱に富んだものでした。
なかでも、強烈なのはApple社を追い出されたという出来事です!
1985年、創業者であるにもかかわらず、スティーブ・ジョブズはApple社から追い出されました。
経営方針を巡る方針で経営陣と衝突したことによるものでしたが、皮肉にもジョブズ自身が招き入れたジョン・スカリー(当時CEO)との対立が深まったことが直接的な原因となりました。
この時の出来事を彼は、本当に最悪だった。
そう語りました。
そりゃあそうですよね。
なんていっても、自分でつくった会社から自分が追い出されてしまうのですから!
若かりし頃から、全身全霊をかけてきたApple社との決別。
これは、その当時の彼にとって間違えなく最悪な出来事…つまりは『最悪なドッツ(点)』だったと思います。当時の彼にとっては。
絶望のなかでも前に進もうとしたから多くを得られた。
しかし、Apple社を追い出された彼は絶望の中で立ち止まりはしませんでいた。
むしろ会社組織を離れて、一人となった時に、創業当時のクリエイターとして感覚を取り戻したとも語っていました。
1985年 NeXTを設立
ジョブズはAppleを追い出されてすぐにNeXTという会社を設立しました。Macと同様にコンピューター開発がメインでその時につくったOS(NeXTSTEP)はAppleに復帰後にも大きな影響を与える革新的なものでした。
1986年 ピクサーを買収
ジョブズはルーカスフィルムのコンピュータアニメーション部門を買収し、ピクサー・アニメーション・スタジオを設立しました。1995年にトイ・ストーリーを公開。長編作品では当時異例となるフルCGアニメで大成功しました。2006年 ピクサーをディズニーに売却
大成功に導いたピクサーをディズニーに約74億ドルで売却。Appleを追い出されてもこれだけの活躍ができる彼は本物のクリエイターであると痛感させられます。
その後、彼はAppleに復帰しました。
最悪なドッツ(出来事)が後から振り返った時には最高のドッツに。
会社を追い出されるという最悪な出来事に直面したスティーブ・ジョブズ。
当時は本当に最悪な出来事であると一時は絶望したとも語りました。
しかし、その後、Appleに復帰した彼は、NeXT、ピクサー、それらで得た経験や技術を活かして、iMac、iPod、iPhoneなどの開発して大成功しました。
彼はこう語りました。
『コネクティング・ドッツ(Connecting the Dots)』
人生の経験や出来事は一見無関係に見えても、後で振り返ると確実に結びついていて、その結びつきには大きな意味を持つ…と。
そして、その時には最悪だと思ってた出来事も、後から振り返れば、最高の出来事として結びつくこともあると。
彼はAppleを追い出された。
当時の彼にとって、それは間違えなく最悪な出来事でした。
しかし、そこで追い出されたこそ、再びAppleに復帰した彼は大成功を納めることができました。
このスピーチは本当に心に響きます…
そして、最悪な状況でも決して俯いて立ち止まったりせずに前を向いて進もうとする彼はすごいなって思うし、自分もそうありたいなって思います。
きっと、どんな状況でも屈せずに突き進む人は、悪い出来事(ドッツ)に思えることに直面しても、後々振り返った時にはそれが良い出来事(ドッツ)として結びついていくのかもしれませんね。