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2025/10/15

暗号資産のインサイダー取引規制⋯とうとう始まる!!

暗号資産のインサイダー取引規制⋯とうとう始まる!!

こんにちは。
クールペイです!
 
暗号資産のインサイダー取引を規制する改正案が提出されるらしいです!
これは今更⋯とも思える大ニュース!!
 
ザックリと解説していきたいと思います。
 
 

ニュースの概要

 
2025年10月15日。
暗号資産のインサイダー取引を禁じる規制についての改正案を、金融庁が2026年の通常国会に提出する方針を明らかにしました。
 
暗号資産の上場時期やセキュリティリスクなど、未公開の重要情報に基づく売買を禁止するとのこと。
 
証券取引等監視委員会が、取引データのなかで違反の疑いがある取引がないか監視を強化するとのこと。
 
暗号資産投資家が急増するなか、規制を強化することで市場環境を整備する狙いがあるものと思います。
 
 

今までは結構な”ザル状態”だった暗号資産市場

 
今までは、暗号資産の交換業者(取引所など)と、日本暗号資産等取引業協会による自主規制に頼っていて、法的な強制力はあまりありませんでした。
 
そのため、インサイダーと思われるような異常に大きな値動きが割と頻発してしまっていました。
 
過去にあった、インサイダーによる異常な値動きといわれているものを紹介します。
 
 
 2018年6月 上場前に情報漏洩が連発!
複数の銘柄(具体例: 新規トークン上場予定のもの)で、上場前に内部情報が漏洩して価格が急騰することが多くありました。流石に目に余るものがあり、日本暗号資産交換業協会が不公正取引禁止ルールを策定するに至りました。
 
 
 2017年7月 VAで数億円相当の取引急増!
VALUという仮想株式プラットフォームで、運営関係者が非公開情報を利用して売買をした疑惑。銘柄はVAで取引量は数百万VA(当時数億円相当)と取引が急増し、インサイダーまがいの騒動として社会問題化しました。
 
 
 2024年2月 RONのバイナンス上場で7億円規模!
海外取引所のバイナンスに、Ronin(RON)が上場する少し前に内部関係者に情報漏洩しており事前購入した疑惑。取引量は7億円規模取引所側が自主調査を実施したが事実は明確にはならなかった。
 
⋯『これ絶対インサイダーだよなー」という事例は正直めちゃくちゃ多く見てきましたからやっぱり自主規制では限界があるし、今回のような規制強化はすべきに思えます。
 
 

インサイダー取引が規制されることで暗号資産市場は変わるか?

 
これ、確実に変わると思います!
 
風が吹けば桶屋が儲かる⋯じゃないけど、インサイダー取引が規制されることで、暗号資産市場には様々な影響がでてくると思います。
 
例えば、インサイダー取引が抑止されることで暗号資産市場は健全化されますね。
 
そうなると、より大規模の投資会社なども資産運用の場として魅力を感じ、取引量を押し上げると思うのです。
 
その一方で、今までは「どこかにありそう⋯」というインサイダーへの淡い期待を逆手に取った詐欺師が闊歩していましたが、これらを抑制できるものと思います。
 
つまり、詐欺師が減ります✨️
 
そして、インサイダー情報をチラつかせる者は、犯罪者であるということがより明確になるため、
 
騙されてしまう被害者も減ります
 
結果的に、暗号資産はより安心して所有できる資産として価値を高めることと思います。
 
日本国内の口座数は過去5年で約4倍に膨れ上がりました。
先日、ビットコインは1800万円を超えました。
各国が政府の資金運用先として暗号資産を選択肢に入れ始めました。
なかには、暗号資産を通貨として採用する国家も出てきました。
 
少し前にはありえなかった暗号資産市場の急成長。
今回の規制強化により、それは更に加速していくことと楽しみにしてます♪